子どもの名前、その意味と選択の瞬間

2024年8月24日土曜日

子どもの名前を決めるのは本当に難しいことです。

一度決まると一生他人から呼ばれるものなので、名前自体が子どもにどんな影響を与えるかといった心配と共に、できるだけ良い名前を付けたいと多くの時間を費やして悩んでしまいます。

問題はどんな名前が良い名前なのかについて絶対的な基準がないことです。 絶対的な基準がないため、子どもの名前を付ける方法も親によってそれぞれ異なります。「ヌリ」や「タンビ」のように純韓国語の名前を付ける親、普段から憧れていた芸能人や歴史上の偉人、または聖書の人物の名前を子どもに付ける親がいるかと思えば、哲学館に行って四柱推命を基に名前を付ける親たちもいます。そして、姓名学という学問があることもその時に知りました。

結局、どの親も子供が幸せに生きることを願う心から始まったことで、多くの他の親たちと同様に私と妻も子供に良い意味を持つ名前を贈りたかったのです。 家系に書かれている字を使って名前を作ってみたり、姓と合う名前を五十音順に作って組み合わせてみたり、一年ごとの赤ちゃんの名前のランキングを検索して他の人たちがどういう名前を使っているか参考にしたりしました。 そんなとき、子どもの胎名を思い出してみました。

子供の胎名は「日差し」です。妊娠初期に妻と漢江に沿って散歩しているとき、空から降り注ぐ日差しがとても美しく、胎名にしました。 胎名には、子どもが日差しのように美しく輝く人になることを願う気持ちが込められていましたが、この気持ちを名前にもつなげたいと思いました。 そうして「美しく輝く」という意味を持つ漢字を探そうと、日本の最高裁が認定した人名漢字を検索し、ナヨンという名前を見つけました。「美しい(娜)」と「輝く(娫)」。子供への思いが言葉として定義された瞬間でした。

子どもが生まれてから数十日が経った今、子どもを指す単語として一日に数十回も呼ばれる普通のものになりました。 まるで最初から名前がナヨンであったかのようにあまりにも自然なものになり、今はその名前に込められた意味を考えなくなっています。ただナヨンなのです。 おそらく数年経ってこの子が自分の名前を自覚するようになっても、しばらくは自分の名前がなぜナヨンなのか不思議に思わないでしょう。 そして、何かきっかけがあって私か妻に名前の意味について尋ねる瞬間が来るでしょう。その時、この子がどんな反応を見せるか非常に気になります。名前に込められた意味と胎名から続く話を聞いて気に入ってくれると嬉しいです。